レイヤーについて


 「キャンバス」「ペン」ときて、最後は「紙」についてです。
 パソコンで絵を描くときの「紙」のことを レイヤー といいます。
 専門用語が苦手って人もレイヤーだけは覚えておいてください。

 レイヤーは 透明な紙 だと考えてください。
 パソコン絵ではこの「透明な紙」を何枚も重ねて描きます。

 レイヤーは「透明な紙」を重ねたようなもの

そもそもなぜレイヤーというものが必要なのでしょうか?
それは「パーツ」や「色」ごとにレイヤーをわけたほうが、作業がしやすいからです。

 線画着色失敗

 たとえば、上の線画を着色するとします。
 ところが途中で失敗して、黄色が大きくはみ出してしまいました。
 もし、「線画」と「色」を同じレイヤーで描いていたら、
 はみ出した色を消すと、線画も一緒に消えてしまいます(下の左図参照)。

 はみ出した色を消すと、線画も一緒に消えてしまう。レイヤーを分けて描く。上側:「線画」のレイヤー、下側:「色」のレイヤー

   しかし上の図の右側のように「線画」と「色」を別々のレイヤーに描いていれば、
   下側の「色」のレイヤーを修正するだけですみます。
   はみ出した色を消しても上側の「線画」のレイヤーは消えません。


新規レイヤーの作成

 新規レイヤー作成



新しくレイヤーを作成する場合は、
レイヤーパネルより 通常レイヤーの新規作成 を押します。
(左図の赤丸の部分のアイコン)

 「レイヤー1」の上に新しく「レイヤー2」ができます。

すると上図のように「レイヤー2」が作成されます。

 レイヤーをダブルクリックで「名前変更」、ドラッグ&ドロップで「順番入れ替え」

左図の赤線部分をダブルクリックすると、
「レイヤー2」の名前を変更できます。

またドラッグ&ドロップすることで、
レイヤーの順番を入れ替えることができます。


レイヤーの使い方

 「レイヤー赤」のほうが「レイヤー青」よりも上にきています。

 上の図では、「赤」というレイヤーと「青」というレイヤーの2つで絵を構成しています。
 「レイヤー赤」には赤い線を、「レイヤー青」には青い線をそれぞれ描いています。
 「レイヤー赤」のほうが「レイヤー青」よりも上に位置していますが、
 その場合、キャンバスの絵も「赤い線」のほうが「青い線」の上に表示されます。
 (レイヤーの順番を入れ替えれば「青い線」が上に表示されます)

 ペンのマークが表示されいるレイヤーが「作業レイヤー」です。

 上図の緑丸の部分のように、「レイヤー赤」にはペンのマークが表示されています。
 このマークが表示されているレイヤーが 作業レイヤー です。
 この状態でキャンバスに絵を描くと、「レイヤー赤」に絵が描かれます。
 また消しゴムを使った場合、「レイヤー赤」に描かれている「赤い線」は消えますが、
 「レイヤー青」に描かれている「青い線」は消すことができません。
 「作業レイヤー」を変更したい場合は「レイヤー青」をクリックして、
 「レイヤー青」にペンのマークを表示させてください(「レイヤー赤」からはマークが消えます)。

 「レイヤー青」を作業レイヤーにするには赤線枠内をクリック。 → 「レイヤー青」が作業レイヤーになる。
 上図のように「レイヤー青」の赤線枠内をクリックすれば、「レイヤー青」が作業レイヤーになります。
 赤丸部分をクリックしても作業レイヤーにはならない。
 ※ 上図の赤丸部分をクリックしても、「レイヤー青」は作業レイヤーにならないので注意してください。


 目のマークをクリックして消すことで、そのレイヤーを非表示にできます。

 上図の橙丸の部分のように、目のマークが表示されています。
 このマークをクリックすることで、そのレイヤーを非表示することができます。

 「レイヤー赤」を非表示にしました。

 「レイヤー赤」を非表示にしました(もう一度クリックすれば再表示できます)。
 ちなみに、「レイヤー赤」にはペンマークが表示されていますが、
 非表示の状態では作業することができません。


よく使うアイコン

 レイヤーパネルのよく使うアイコン



左図の上の 画材効果〜領域検出元に指定 までは
絵を描きながら説明するので、今回は割愛します。
ここではその下のアイコンのうちいくつかを説明します。

 @ : 上述どおり 新規レイヤー を作成します。

 A : ペン入れレイヤー を新規作成します。
      ペン入れレイヤーについては、次のページで詳しく説明します。

 B : レイヤーセット を作成します。
      フォルダを作成して、レイヤーをまとめて管理できるようになります。

 C : 作業レイヤーとその下にあるレイヤーをまとめて1つにします。

 D : 作業レイヤーに描かれているものをすべて消します。

 E : 作業レイヤーを削除します。


 ++ 小テク ++
   通常レイヤーの新規作成 にレイヤーをドラッグ&ドロップすると、そのレイヤーを複製できます(参照 : レイヤーの複製)。
   同じく 通常レイヤーの新規作成 にレイヤーセットをドラッグ&ドロップすることも可能です。
   レイヤーセットをドラッグ&ドロップすると、中に収められているレイヤーが全て複製されます。
   ( レイヤーセットの新規作成 にレイヤーセットをドラッグ&ドロップしても複製されません)


 ※ これらの作業はメニューバーの レイヤー からも行うことができます。


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